ひろさんの貿易・通関 雑記録

貿易、物流、通関に携わる会社員の呟きです。 輸出入業者や貿易通関実務担当者へ、ビザスクやココナラでコンサルもしてます。  

生産性の向上?

コロナ禍2年で生活様式も大分様変わりして、一方我々の仕事の環境においては、原料高、物流費高騰、サプライチェーンの混乱、そして直近では中国の都市ロックダウンによる影響と……先が見えない環境になってきています。

 

私の周りにおいても特に中国(上海)のロックダウンの影響は大きく、閑散としている状態です。

 

 

ところで最近新しく勉強を始めてアンテナを立てた事によりそれに関しての情報や動画を見るようになりました。

 

皆さんがご存知のようにこれからの日本は人口が激減していきます。ザックリ言ってしまうと人口 減 = GDP 減 = 生活水準 減まで想定されます。

人口減は想定ではなく確定で、一説ではこのコロナ禍の2年で更なる出生数の減少により、当初想定されてた段階的な人口減がさらに十数年前倒しに加速されたようでそのような記事を見ると危機感を感じます。

 

少子化による労働力確保の困難というのは既に各企業で経営課題として取り上げられており、それに加えて働き方改革もあり、特に日本のホワイトカラー産業は劇的な生産性の向上を迫られていると思っています。

 

日本における企業数の構成からも、相対的に余裕がある大手企業より、日本国内の7割前後を占める中小企業の置かれた環境はかなり厳しいのでは無いかと思っています。

 

よく言われる話ですが、中小企業の中では(大手もそうですが)人材はとても大切です。仕組みや設備、環境面がある程度整ってないとそこで雇用する人材も居付かないのですが、それは脇に置いておくとして、やはり少しでも有能な人材を雇用したいと思うのが経営者なのでは無いかと思っています。

 

自分の感覚の話なのですが、短/中期的には企業側は人材確保に力を入れていくのだと思いますが(労働者>企業)、長期的には人口減によりAIや機械化を導入せざるを得ず、人に対して費用(人件費は企業の中ではコストです)をかけるよりより一層と機械化に投資をしていくのだろうと思います(労働者<企業)。もちろんこれは既に始まっている業界もあると思います。

「その設備を導入する際の費用は、人件費何人分に相当するの?」この見方はもはや一般常識です。

 

ですので企業の中で最後まで残る人材とはどういう社員なのか、「人財」になるには何をすれば良いのか?と考える事は有意義な事だと思っています。

 

働き方改革が叫ばれるようになったから単に労働時間の短縮や休日取得を進めるというのは、個人的に少し違うのかなと思っています。

今までの経済情勢、それこそ20年前や30年前ならいざ知らず、これから人口減でGDPが少しずつ減っていくわけですから、各企業の現場での「残業時間何時間削減」とか「年間休日取得何日達成」などは最重要課題では無いと思っています。

 

コストなどのマイナス要因を縮める事よりも、需要やビジネス拡張のようなプラス要因を増やす事がこれからは(今までもそうですが)もっと重要になってくるのでは無いかと思っています。

そしてこれからの中小企業においては社員一人ひとりが何らかの形でそれを達成する事が必要なのでは無いかと思います。

 

最近、私が仕事をしていて思うのは、そもそもこのマーケット(私でいうと通関業)は拡大しているのか縮小しているのか、直近で獲得できた荷主も以前は同業他社で通関していたものが当社に来たに過ぎない。もちろん中には荷主で新しく貿易を始める方もいらっしゃるとは思うのですがマーケット全体からは荷主数という視点ではごく僅か。

やはり殆どが、仕事は取ったり取られたり。それでも新しいサービスや付加価値を社員それぞれが考えて荷主に提供して評価してもらう事は、これはこれで必要な事です。

 

ただ本質的に「顧客(ビジネス)の想像」にはなっていない気がするのです。

 

今までそこ(例えば所属している企業内)になかったビジネスを生み出し顧客を創る。

 

こんな事はAIにもできないでしょうし、もちろん業務がオートメーション化されてもできません。

 

それが出来る社員が、企業内でも生き残り、評価され、転職市場においても高い待遇であり続けるのではないか、なんて思っています。

 

そんな気持ちを持ちつつ、私はここしばらく企業内においてそのような活動をしています。物流業者にありますがこの環境下ではなかなか物流が停滞する。消費が冷え込めば、売り(出荷)も立たず在庫が残るので(減っても売りが立たないかもしれないから)、生産(入庫)もしない。このまま受け身のままでいても何も産まれない。

ならばいっそのこと、自分達で物流を作ってしまおう。もともと物流業は客先の環境次第で成績が左右されてしまうのですが、客先だけに期待をするのでなく、自分達主導で物流を造れるのではないか?と考えた訳です。

 

先日、久しぶりに仲間と会って話をしました。お互い将来の話をしていく中でどんな人生、どんな仕事をしたいか?という点で、

「ドキドキ、ワクワクするような仕事をしたい」という事で一致しました。

 

より良い人生を歩むための要素として、それも重要かなと思っています。