通関業者に就職しようとしている方はもちろん通関の仕事がしたいから、という理由からだと思います。
その延長かすでになのかはわかりませんが、通関士を取得して通関の仕事をするという事を視野に入れている方が多いと思います。
以下は、通関業者で採用をやっている者からの話です。
なぜ通関の仕事なのか、通関士の仕事を志向するのか、というところで私自身の考え、そして一般論もお話ししてみます。
①社会貢献、②自己を高められる(=市場価値)、③待遇(給与や労働条件)
上記の順にインパクトが強いように思います。
①社会貢献
日本は島国です。貿易立国です。現場の最前線でその仕事をする、貢献できるというのは非常に意義が大きいと思いますし、肌に感じやすい仕事なのではないでしょうか?島国である以上これからも貿易は無くならないでしょう。将来に渡ってずっと日本が豊かになるような貿易の仕事に携わる事ができます。
私は社会に出てしばらくは倉庫の仕事をしていました。商品を荷受けしたり出荷したり……在庫を数えたり……今から考えればそれはそれで大事な仕事ですが当時の若い頃はそうは感じられず変化がなくつまらない仕事だ……と感じていました(倉庫業の方、ごめんなさい(^^;; )
通関の仕事をやり出したらすごく面白い。これは一つはスケールの大きさを感じられるから、社会貢献を感じられるから、だったのかなと思います。
②自己を高められる(=市場価値)
通関の仕事の延長上に通関士の資格があります。国家資格です。単純に憧れが出てきます(笑)。
誰もが評価してくれるし、評価されやすいもの、国家資格。
そして通関の仕事は専門職です。掘り下げればどんどん深く掘れます。掘った分自分の財産となりもっと活躍できます。非常にわかりやすい世界です。
経験を多く積めばその通関業者の中でも重要なポジションに就く事もできますし、いざ転職となっても良い条件で転職できる可能性があります。この業界で渡り歩いていくと決めているのであれば経験をより多く積む事で市場での自己の価値は高くなるでしょう。
③待遇(給与や労働条件)
もし通関士を取得していれば、通関士手当が支給されるケースが多いようです。手当自体も企業によって差はあるようですし、それを含めた給与全体も企業によって差があります。
最近の働き方改革もあるのでしょうが転職がしやすくなったのか、通関士の方の転職も見られます。
その方達の理由の一つに、前の勤務先の通関業者の残業が多かったから、というのが何名かありました。
同じ仕事でそんなに変わらない給与であれば長時間労働はもうやめたいと思ってもよくわかる話だと思います。
上記の順位付けは、私の主観によるものです。人によっては重要視する順も違うでしょうし他の要素もあると思います。
ただこの仕事に携わっている方は本当に好きで仕事をしている方が多いように思います。何故でしょうかね……不思議な仕事であり、奥が深い仕事だと思います。
次回はもっと現実的に就職に選ぶべき仕事なのか、転職にも触れていこうと思います。