色々と方法はあるのだと思います。
物流に携わっている我々業者側としては顧客に対しての1番のアピールの仕方でもあり、これが出来ない業者はなかなか顧客側から評価されないと思っています。
会社としても担当者ベースで考えても、取扱範囲(知識)が広ければ広いほど効果は高くインパクトも大きくなります。
通関や海上輸送に携わっているフォーダーの担当者はどういう視点に基づいてコスト削減を提案するのか……興味があります。
単純に単価を下げるだけではこちら側のメリットがありません。顧客にも我々業者側にもメリットがある……そのような提案でないとビジネスは継続できません。残念な事にそのような提案が周りに多い気はします。
提案内容も時代が変われば内容も変わる……当たり前といえば当たり前です。
自分がこの業界に入った時、顧客側の担当者の方で団塊世代の方だったでしょうか、その歴戦の方から「この商材、こういう加工を加えると関税が下がるとか、そういう提案をくれないとダメだよ」と言われたのを記憶しています。
それ以降もたまに同じ年代で違う方からも同じような事を聞きました。
多分、実際にあった話なのでしょうね。
なかなか簡単に上手く行く話ではありません。税関も検査時によく見ています。
また時代もかわり商品も多様化/多品種化され、それに従って関税率を決める分類の解釈も短いサイクルで変わってきました。関税率を下げるための加工/工夫をしても、解釈が変わればそれはもう意味がなくなります。
一発逆転のようなコスト削減なんてなかなか難しい。コツコツと積み上げて総額いくら、というのが取り組みやすい気はします。
例えば、納期が緩い通関案件の場合は今週と来週のレートを見比べて円高の方で申告した方が若干の納税額が下がります。
書類の不備等で用意されていた原産地証明書が使用できず特恵関税が使えないというのも少なからずあります。非常にもったいないですね。
一方で船会社が値上げをしてくる意味不明のチャージ類は案外顧客側としてはすんなりと受け入れられてしまう……なんとも歯痒い感じがします。
脱線しましたが、狭い範囲でのコスト削減に頭を悩ませるより、もっと広い視点で物流全体を俯瞰して捉えて考えた方が、良い答えが出そうな気がします。