ひろさんの貿易・通関 雑記録

貿易、物流、通関に携わる会社員の呟きです。 輸出入業者や貿易通関実務担当者へ、ビザスクやココナラでコンサルもしてます。  

申告区分

顧客から通関書類をいただいた後、輸入or輸出申告書を作成し、申告をします。

 

今は殆どの通関業者はナックスと呼ばれるシステムからオンラインで申告書類を税関に送信(=申告)します。

 

オンラインなので、瞬時に結果(区分)が出ます。結果は3種類あるのですが、即時許可(簡易審査扱=区分1と言われる)、書類審査(区分2と言われる)、検査(区分3)のいずれかになります。

 

区分1は説明の通り即時許可になるので、輸入であれば法的には貨物をすぐに引き取る事ができますし、輸出であれば船積みする事ができます。

 

区分2の書類審査とは、通関書類(インボイスやパッキングリスト、BLや商品説明書等)を税関職員が審査をして問題が無ければ輸入許可となり、不明点があれば質疑応答が始まります。場合によってはかなりの時間と労力を費やします。

 

区分3の検査は様々な検査の方法がありますが、大きく分けると商品そのものの検査と、コンテナごと(又は貨物全体)をX線に通す検査の二通りがあります。場合によっては両方のケースもあります。こちらも検査の結果、確認事項、不明点が出た際は質疑応答が始まり時間を費やします。

 

顧客から見ると、「早く申告してほしい」「早く通関終わらないか?」とヤキモキする事と思いますが、上記のように申告後の結果は様々なものがあり早く通関が終了することもあれば時間がかかる事もあります。これだけはこちら側(顧客と通関業者)の思うような結果にならないケースが多々あるのです。

 

申告区分の傾向はまたの機会に話をします。